ワイヤーハーネスに関する規格とは

ワイヤーハーネス(Wire Harness)は主に電線と端子やコネクタを組み立てた集合部品です。ワイヤーハーネスを構成する各種部品は様々な規格(材料・構造および加工方法・性能・試験方法等について定めた標準)に準じて製造されています。規格は国際的に利用されている国際規格から、各国で定められた規格、官庁・研究機関・業界によって定められた規格などが存在します。

ワイヤーハーネスを構成する各種部品に関して主要な規格は以下です。

■国際規格:IEC規格、ISO規格

■各国規格:ANSI規格(アメリカ合衆国)、CSA規格(カナダ)、EN規格(欧州)、GB規格(中国)、JIS規格(日本)

■その他規格:UL規格、MIL規格、IEEE規格、NEMA規格

また、各国での販売や輸入の際に各国法令や指定の規格を満たしているか国や指定機関からの審査、認証を行う制度があり、認証された製品に指定マークを表示することが義務づけられている場合があります。代表的な制度やマークは以下です。

■欧州:CE

■中国:CCC

■アメリカ合衆国、カナダ UL、c-UL

ワイヤーハーネスまたはワイヤーハーネスを組み込んだ最終製品の販売先や輸出先によってどの規格や認証を満たす必要があるか確認し、ワイヤーハーネスを構成する各種使用部品を選定する必要があります。また、ワイヤーハーネスの製造プロセスが各種規定に準じているか認証が必要な場合もあり、例としてULワイヤリング・ハーネス・プログラムという加工された電線のUL認証を保証するためのプログラムが存在します。各種規格や各国の認証制度はワイヤーハーネスの設計や製造工程に影響を及ぼすため設計初期において重要な確認事項です。

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