ワイヤーハーネスを製造する企業とは
ワイヤーハーネスを製造する企業についてご紹介します。ワイヤーハーネスを製造する企業は日本全国で約800社あります。
複数の工場拠点を持つ企業もあるため、工場拠点数は1000を超えると推測されます。関東地方に本社を構える企業数は各地方と比較して多く、 約300社あります。関東地方の都道府県の中でも東京都が本社の企業数は最も多く約100社あり、第2位は神奈川県、第3位は埼玉県、続いて茨城県、群馬県、栃木県、千葉県の順に企業数が多くなります。
企業の規模は年商数千万円から数百億円まで、従業員数も数人から数百人までと幅広い傾向があります。規模が大きい企業は大手の電線や部品メーカまたは販売店の子会社が多く、年商が数億円から十数億円規模の企業はワイヤーハーネス以外にも部品や装置の組立や電子機器の製造や販売をおこなっている企業が多いです。
大半の企業は高度成長期からバブル期までに創業しています。経済が右肩上がりの時代は景気上昇に伴いワイヤーハーネスの需要が伸びたため、ワイヤーハーネスの製造に参入する企業が増加しました。当時は発注者である大手企業や規模の大きい製造メーカが、ワイヤーハーネスを製造に参入したい企業へ技術や設備を供与するなどして創業と拡大を支援する傾向がありました。
バブル期が終わると景気の低迷によりワイヤーハーネスの需要が落ち込み、また人件費が安い海外でのワイヤーハーネスの生産も進んだため日本国内で新規にワイヤーハーネスの製造に参入する企業は激減しました。今後も少子高齢化の影響を受け日本経済は徐々に衰退するため、ワイヤーハーネスを製造する企業するは減少すると予想されます。また日本の中小企業には後継者問題が起きており、ワイヤーハーネスを製造する企業も同様に後継者問題を抱えています。