ワイヤーハーネスを梱包するには

一般的なワイヤーハーネスの梱包方法をご紹介いたします。

ワイヤーハーネスは一般的に段ボール箱に梱包して出荷されます。ワイヤーハーネスが輸送時の振動や衝撃によって周囲の物と衝突し破損しないように且つ汚れないように、梱包時にワイヤーハーネスを保護する必要があります。保護と梱包の方法を以下に紹介します。

まず初めに破損しやすいコネクタ部分を気泡入り緩衝材(有名な商品名:プチプチ、エアーキャップ)を被せて保護をします。次にワイヤーハーネス全体を更に気泡入り緩衝材を被せて保護をします。保護されたワイヤーハーネスをスポンジなどの緩衝材を敷いた段ボール箱に適正な数量にて収納し封をして梱包完了です。なお、発注側の要求により気泡入り緩衝材によって保護されたワイヤーハーネスを指定ロットで小箱や袋に収納してから段ボールに詰める場合もあります。段ボール箱への収納の際に箱内部に隙間があるようならば、気泡入り緩衝材やスポンジ、新聞紙などを用いて隙間を埋めましょう。

気泡入り緩衝材やスポンジ、小箱、段ボールは様々な大きさと種類が存在します。ワイヤーハーネスの重さや形状、梱包数などによって使用する適正な資材を選択しましょう。例えば重量が重いワイヤーハーネスを梱包する場合、段ボール箱が潰れないように段ボールの強度を通常よりも高くする必要があります。特別な例として、ワイヤーハーネスの収納や取り出し易さなど作業効率を考慮して特注の梱包箱を製作しすることがあります。特注の梱包箱はコストが高いため、受注先と加工先を梱包箱が行き来する「通い箱」として使用すると利便性が高まります。

不十分な梱包はワイヤーハーネスの破損や汚れに繋がりますが、過剰な梱包はワイヤーハーネスのコストアップに繋がります。梱包後の運びやすさや開封のしやすさなども検討材料となります。適正な梱包方法を検討し選択しましょう。

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