ワイヤーハーネスのサイズに関する規格とは
ワイヤーハーネスの太さに関する代表的な規格を紹介します。代表的な規格はAWGとSQです。どちらの規格も電気が通る導体部分のサイズを表しており、被覆を含めた全体のサイズを表しているわけではありません。
AWG(エーダブリュージー)とはAmerican Wire Gaugeの略で電線導体部分の直径の大きさを表すUL規格です。別名B&S( Brown and Sharp) Gaugeとも呼ばれています。日本では慣用的にAWGを番線と呼称することがあり、例えばAWG20は20番線と呼ばれています。AWGは番号が大きくなると線は細くなり、番号が小さくなると線が太くなるため注意が必要です。
番号はAWG4/0の外径を0.4600 inch,AWG 36の外径を0.0050inchと定め、この間を39の等比級数で分けて規定されています。1inchは2.54cmです。等比級数の公比は
と計算され、番号が1つ小さいと直径が約1.3倍大きくなります。0より1つ小さいAWGは2/0(または00)と表記され、続いて3/0(または000)、4/0(または0000)と表記されます。1つ番号が違うと直径φが約1.12倍となるため、(1/2φ)2×と計算される断面積は1.12×1.12倍の約1.25倍となります。
一方、SQ(スクウェア)は電線導体部分の断面積を㎠(平方センチメートル)の単位で表すJIS規格です。日本では慣用的にSQ(スクウェア)をスケと省略して呼称することがあり、例えば2SQは2スケと呼ばれています。AWGとは違いSQ数字が大きいほど断面積が大きくなります。
以下はAWGとSQの換算表です。